特集一覧
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『泡の子』刊行記念対談 田中慎弥×樋口六華
第48回すばる文学賞を受賞した『泡の子』は、新宿歌舞伎町の通称・トー横で生きる若者たちを独特の言語感覚で描き出している。著者の樋口六華さんは、高校三年生だ。選考会で本作を推し、「聞きたいことがたくさんある」と言う田中慎弥さんとの対談が実現した。
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『港たち』刊行記念対談 古川真人×小山田浩子
芥川賞受賞作『背高泡立草』から五年。古川真人が新作『港たち』で再び九州の離島を舞台に一族の物語を紡いだ。連作形式で繋がる五つの短編では島の温かな光景の背後に、コロナ禍の不穏な時勢が色濃く刻印されている。古川と同じく新潮新人賞出身の小山田浩子もまた新作となる連作短編集『最近』で、ある夫婦を視点にコロナ禍の時間を切り取っている。何かが解決されたわけではないのに、いつの間にか終わったことにされているあの時間を描くことの意味とは──。互いの小説に共鳴し続けてきたという二人の小説家による初めての対話が行われた。
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『あのころの僕は』刊行記念対談 小池水音×又吉直樹
幼いころに触れた言葉、目にした風景、過ごした時間……記憶されたそれらがようやく意味を持って立ち上がり始める、その軌跡を丹念に描いた『あのころの僕は』。著者の小池水音さんは、二〇二〇年に新潮新人賞でデビューして以来、同賞の選考委員を務める又吉直樹さんの言葉を創作の支えとしてきたという。このたび二冊目の単行本刊行を記念して、念願の対談が実現した。
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梅佳代 ルポ「のと2024」
2024年1月1日、写真家・梅佳代氏の故郷である能登半島が、マグニチュード7.6の大地震に見舞われた。家族の安否を確認し、避難所に物資を送ることしかできなかった2か月間ののち、「被災地」となった故郷を震災後はじめて訪れたのが3月のこと。変わり果てた故郷に言葉を失いながらとにかくシャッターを押したその日から、「写真で残しておかないと」という思いは離れた土地に暮らす間にも膨らみつづけ、今回は、生まれ育った能登町だけでなく輪島や珠洲にも足を延ばした。「この場所に生まれていなかったら写真家にならなかったと思う」という唯一無二の故郷・のと、その変わってしまった風景と、そこで営まれる人々の生活、「いま」を記録する。
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『虚史のリズム』刊行記念対談 奥泉 光×小川 哲
壮大な物語世界を、お二人はどのように言葉で立ち上げているのでしょうか。大森望さんを司会に迎え、じっくり語っていただきました。
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『みどりいせき』刊行記念対談 大田ステファニー歓人×豊﨑由美
このほど、すばる文学賞を受賞してデビューした大田ステファニー歓人氏の『みどりいせき』が、第三十七回三島由紀夫賞に輝いた。 『みどりいせき』に早くから注目してきた書評家の豊﨑由美氏が作家と出会い、その誕生を寿いだ今年三月のジュンク堂書店池袋本店でのトークイベントを、再構成して載録する。
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『グリフィスの傷』刊行記念対談 千早茜×石内都
不注意、事故、性暴力、整形など、さまざまな傷をめぐる十の物語を集めた短編小説集『グリフィスの傷』。作者の千早茜さんが着想源にしたのは、世界的写真家の石内都さんの『Scars』や『INNOCENCE』という傷痕をテーマにした作品群です。日頃から交流を重ねているお二人ですが、今作品の背景や傷痕に対するお互いの考察、書くことや撮ること、そして千早さんが尊敬する石内さんに、この機会に聞いておきたかった読書体験や人生のことなど、じっくりと語り合っていただきました。
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『みどりいせき』刊行記念対談 金原ひとみ×大田ステファニー歓人
未曽有の青春小説が生まれた背景や、取得した言語の手法について、さまざまな視点から楽しい探訪が展開します。
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井上荒野『錠剤F』刊行記念インタビュー
井上荒野さんの新作『錠剤F』は、平凡な人々の日常がふと揺らぐ瞬間を掬い取った短編集。なんとも言えない不穏さ、不安定感が読者の心を揺らす刺激的な十編は、どれも意外なところに出発点が。井上さんならではの、短編の作り方とは?
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柴崎友香×斎藤真理子
『続きと始まり』刊行記念対談「終わらない“続き”を生きていく」
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金原ひとみ デビュー20周年記念インタビュー
作家生活20周年を迎えてさらに勢いを増す金原さんの、ここまでの足取りと、今見えている風景、そして今後について。金原さんがもっとも信頼する江南亜美子氏をインタビュアーに招き、伺いました。
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『パッキパキ北京』刊行記念対談 綿矢りさ×藤井省三
対談のお相手は雑誌掲載時からこの小説に興味を持っていたという、日本を代表する中国文学者・藤井省三さん。綿矢さんの思いもかけない中国との縁や中国文化とのつながりを文芸評論家として紐解いてゆく。