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「すばる」2021年9月号

 島田雅彦「時々、慈父になる」。三十歳を迎えた私に子ができた。湾岸戦争の最中、生まれる時代を選べない子どもは幸福を享受できるのか。漠然とした不安を抱える私はいかにして「父」になったのか?「君が異端だった頃」に続く自伝的小説、待望の新連載!
 須賀ケイ「君の世界にぼくが生きられるなら」。人気ユーチューバー・葡萄ちゃんが生配信中、突然画面から消えた。チャット欄は心配するファンの声で溢れ、ぼくがファン代表として助けに行くことに。短編小説。
 角幡唯介「裸の大地(第二部)」。前年、北極での狩猟漂泊旅行の中で、犬橇が開く冒険の可能性に思い至った角幡氏は、ついに犬橇を始めることに。最初の5頭を買い集め、訓練しようとするも、個性豊かな犬たちは思うように走らない。前途多難な挑戦が幕を開ける。
 水村美苗「母語で書くということ」。国際シンポジウム「プルースト―文学と諸芸術」での講演を載録。英語支配の世界で日本語で書く決意をした著者が、同じく母語にこだわったプルーストに見出した価値とは。
 木村友祐「私の原点──『苦海浄土』と水俣病」。著者の原点であり、到達しえない目標である石牟礼道子。彼女の代表作『苦海浄土』を中心に語った「水俣セミナー」での講演を再構成して載録する。
 瀧波ユカリ+武田砂鉄「連帯と草の根──特効薬のない問題に立ち向かう」。単行本『マチズモを削り取れ』発売を記念し、著者・武田砂鉄氏と漫画家・瀧波ユカリ氏が対談。問題の本質を言語化してきた二人が考える、マチズモ(=男性優位主義)への抵抗とは。

「すばる」2021.9月号

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「すばる」2021年9月号 目次

作者紹介

  • 新連載
    • 島田雅彦 - 時々、慈父になる

  • 小説
    • 須賀ケイ - 君の世界にぼくが生きられるなら

  • 講演
    • 水村美苗 - 母語で書くということ

    • 木村友祐 - 私の原点──『苦海浄土』と水俣病

  • 対談
    • 瀧波ユカリ+武田砂鉄 - 連帯と草の根──特効薬のない問題に立ち向かう

  • 新連載
    • 角幡唯介 - 裸の大地(第二部)

  • すばるクリティーク
    • 西村紗知 - グレン・グールドに一番近い場所

  • エッセイ
    • 石沢麻依 - 透明な二人称

    • 岡田育 - おばさんはスポットライトの傍らに

  • ひと
    • 濱口竜介/聞き手・構成 編集部

  • 連載
    • 田中慎弥 - 流れる島と海の怪物(5)

    • 宮本輝 - よき時を思う(9)

    • 村田沙耶香 - 世界99(10)

    • 花村萬月 - ハイドロサルファイト・コンク(15)

    • 奥泉光 - 虚史のリズム(16)

    • 高橋源一郎 - この素晴らしき世界(19)

    • 恩田陸 - 鈍色幻視行(63)

    • 澤田直 - フェルナンド・ペソア──異名者たちの迷路(2)

    • 植島啓司 - 水の神(12)

    • 池澤夏樹 - 風がページを…(21)

    • 前野健太 - グラサン便り/長島有里枝 - こんな大人になりました/マリアム・タマリ - パレスチナの朝/小澤征良 - ひとすくいの時間

  • 第45回すばる文学賞予選通過作発表

  • カラーグラビア
    • 尾崎世界観 編(3)- こんなことしてていいのか日記

  • プレイヤード
    • 【演劇】

      『雨花のけもの』 - 沢美也子

    • 【美術】

      版をめぐる対話 「版行動」と内間瑆 - 鷲田めるろ

    • 【映画】

      『アナザーラウンド』- 立田敦子

    • 【本】
      • 櫻木みわ - 読書日録
      • 石井千湖 - 桐野夏生『インドラネット』
      • 佐々木敦 - 阿部和重『ブラック・チェンバー・ミュージック』
      • 佐久間裕美子 - 金原ひとみ『アンソーシャル ディスタンス』
      • 江南亜美子 - 李琴峰『彼岸花が咲く島』
      • 松永美穂 - 石沢麻依『貝に続く場所にて』
      • 瀧井朝世 - 千葉雅也『オーバーヒート』
      • 中村佑子 - 高瀬隼子『水たまりで息をする』
      • 佐久間文子 - くどうれいん『氷柱の声』
      • 杉田俊介 - 亀山郁夫『ドストエフスキー 黒い言葉』
      • 松尾亜紀子 - 松田青子『自分で名付ける』

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