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※このインタビューは、すばる文学賞受賞時(2003年)のものです。 |
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「去年の暮れ、私もやってみようと本気で思ったんですが、彼氏をはじめみんなに“それだけは”と猛反対されて」 金茶色の髪、カラーコンタクトのせいでヘーゼルナッツ色にきらめく瞳、ターコイズブルーに塗られた長い爪。そんな派手な外見とは対照的に、ささやくような声で、はにかみがちに話す。 「結局、怖じ気づいちゃってできなかったけれど、自分自身も含め、身体改造に興味を持つ人間の心理を分析したくて、これを書いたのかもしれません」 小説の中で彼女はルイにこう言わせている。〈陽が差さない場所がこの世にないのなら自分自身を影にしてしまう方法はないか〉 「ほんの些細なことがきっかけで、もうこんな世界にいたくない、明るいものの届かない影になってしまいたいと思う時があるんです。だからといって、暗く目立たない存在になるのは、あまりに悲しいし、そんな人間で終わりたくない。その点、身体改造で武装すれば、存在感を放つ影になれる。見た目で判断する世の中を、“近づくな”とシャットアウトできる。もう一つ、身体改造に惹かれる人の中には、自分の身体を使って“私はこれだけできる”ってことを証明したいという気持ちもあるような気がします」 インターネットで検索すると、身体改造に関するホームページの数と過激さに驚かされる。ボディピアスや刺青に始まり、焼き印を押し当てたり傷つけたりして皮膚に模様を描くスカリフィケーション、皮膚下に立体的なジュエリーを埋め込むインプラントetc.……。 |
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