すばる最新号  >  第43回すばる文学賞原稿募集・これまでの受賞者  >  受賞者インタビュー・須賀ケイ

すばる文学賞

これまでの受賞者

応募要項

戻る

第42回すばる文学賞・受賞者インタビュー・須賀ケイ

 選考会終了後、受賞者の正体を明かされた選考委員の中から、驚嘆の声が上がった。「本当に去年のあの最終候補作の筆者?」と。そのことを伝えると、思わず笑みがこぼれる。
「意図的にまったく違うテイストの作品で勝負したつもりなので、嬉しいですね。前作の舞台は海外でしたが、今回の作品はより身近な世界を書くことに決め、日本の、関西の、一つの家族の話にしようと取りかかりました。家族のなかに浮遊する〝悪いやつ〟について書こうと思ったんです」
 去年、落選の知らせを受けてからすぐに構想を練り始めたが、締め切りの近づく年明けまで「何か決定打に欠ける」と悶々としたという。
「家族に煙たがられ〝悪者〟にされる存在といえば、お父さん。母親と三姉妹という女系一家の父親を中心に書き進めていたのですが、なかなか筆が乗らず……。でも、純子という登場人物が出てきて、「あっ、この人を書きたかったのかな」と、自分のなかで腑に落ちたんですよね。そこから、テーマは変わらないのですが、粘土細工みたいに一回つくったものを原型がなくなる一歩手前まで潰して、気の済むまで捏ねて、造形しなおしていきました。純子が出現してから、物語全体が動き始めたように思います」(続きは本誌で)





















































「すばる」2018.11月号

「すばる」最新号

バックナンバー一覧へ

すばるクリティーク賞

  • 応募要項へ
  • これまでの受賞者
twitter@subaru_henshubu