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「すばる」2018年9月号

 青来有一「フェイクコメディ」。長崎原爆資料館にキッシンジャーと名乗る老人がやってきて、トランプ大統領がここを極秘見学すると、館長である「わたし」に告げる。これはフェイクか現実か。コメディ的現実に馴らされつつある私たちを揺さぶる問題作。
 シリーズ・連作は、島田雅彦「君が異端だった頃」第二部、椎名誠「いくつかの事件」を掲載。
 堀田善衞の全集未収録原稿「上海・南京」(1945年)、「国際文化振興会での思い出」(1964年)の二篇を再録。これらを発見した中国人研究者・秦剛による解説と、四方田犬彦によるエッセイ「時間の外側にある眼差し」で、堀田善衞の中国体験を読み解く。
 すばるクリティーク賞受賞第一作/近本洋一「括弧に入れられた「心」」。田山花袋の『蒲団』をとりあげ、日本語から「心」が疎外されたのではないかという大胆な仮説を展開する、新鋭の力作批評。
 評論、佐々木敦「彼女は(彼は)何を見ているのか──ひとつの濱口竜介論」。国内外で注目される映画作家の、ある挑戦に肉迫する。
 対談、長島有里枝+武田砂鉄「フェミニズムと「第三者の当事者性」」。二人が意見を交わす、フェミニズムとの距離感、怒りを保ち、発信することについて。
 新連載、武田砂鉄「マチズモを削り取れ」。毎回異なる角度からマチズモの源泉に迫る。第1回は、街を「歩く」ことに潜む女性たちの不安と恐怖を取り上げる。
 すばるeyeは、桑田光平「喪失と再生──パスカル・キニャールの文学」。
 すばる海外作家シリーズは、小説家デイヴィド・フォスター・ウォレスのエッセー「ロブスターの身」。英語作家「キョウコ・ヨシダ」=吉田恭子の訳と解説で。

「すばる」2018.9月号

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「すばる」2018年9月号 目次

作者紹介

  • 小説
    • 青来有一 - フェイクコメディ

    • 島田雅彦 - 君が異端だった頃(第二部)

    • 椎名誠 - いくつかの事件

  • 堀田善衞 - 全集未収録原稿再録「上海・南京」「国際文化振興会での思い出

    • 解説
      • 秦剛 - 堀田善衞、一九四五年の上海で残した言葉──「上海・南京」の戦後的な思考

    • エッセイ
      • 四方田犬彦 - 時間の外側にある眼差し

  • すばるクリティーク賞受賞第一作
    • 近本洋一 - 括弧に入れられた「心」

  • 評論
    • 佐々木敦 - 彼女は(彼は)何を見ているのか──ひとつの濱口竜介論

  • 対談
    • 長島有里枝+武田砂鉄 - フェミニズムと「第三者の当事者性」

  • 新連載
    • 武田砂鉄 - マチズモを削り取れ

  • すばるeye
    • 桑田光平 - 喪失と再生──パスカル・キニャールの文学

  • すばる海外作家シリーズ40
    • デイヴィド・フォスター・ウォレス/吉田恭子 訳・解説 - ロブスターの身

  • エッセイ
    • 齋藤優 - A氏と、B氏と、立ち男のこと

    • ドミニク・チェン - 父になること

  • 最終回
    • 安藤礼二 - 列島祝祭論(25)

  • 連載
    • 谷崎由依 - 遠の眠りの(4)

    • 青山七恵 - 私の家(6)

    • 恩田陸 - 鈍色幻視行(46)

    • 菅野昭正 - 小説と映画の世紀(7)

    • 若松英輔 - 霧の彼方──須賀敦子(22)

    • ホキ德田 - 優しい友へのレクイエム(28)

    • 横山悠太 - 唐詩和訓/Azumi - テアトル惑い/前野健太 - グラサン便り/長島有里枝 - こんな大人になりました/マリアム・タマリ - パレスチナの朝/小澤征良 - ひとすくいの時間

  • カラーグラビア
    • 石井遊佳 編(3)- こんなことしてていいのか日記

  • プレイヤード
    • 【演劇】

      『サメと泳ぐ』- 沢美也子

    • 【美術】

      小瀬村真美展 絵画とはなにかの探求 - 金沢百枝

    • 【映画】

      『顔たち、ところどころ』- 立田敦子

    • 【本】
      • 奥田亜希子 - 読書日録
      • 小澤英実 - 朝吹真理子『TIMELESS』
      • 本浜秀彦 - 高橋弘希『送り火』
      • 仲俣暁生 - 古谷田奈月『無限の玄/風下の朱』
      • 倉本さおり - 澤西祐典『文字の消息』
      • 江南亜美子 - 野崎歓『水の匂いがするようだ 井伏鱒二のほうへ』
      • 鴻巣友季子 - ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス 言語の忘却について』

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