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「すばる」2017年5月号

 佐川光晴「日の出」。日露戦争直後の石川・小松に生きる賢く心優しい少年・清作は、「徴兵逃れ」を企てる。ある一家のファミリーヒストリーから近代そして現代の日本に切り込む長編、第一回。
 綿矢りさ「意識のリボン」。スクーターで走っていた私は車に激突、ぽーんと空を飛んだ。目を開けたら重傷を負った自分の身体が2メートルほど下に横たわるのが見えて……。生と死の境界に挑戦した異色作。
 加藤典洋、評論「『水死』のほうへ──大江健三郎と沖縄」。『沖縄ノート』の記述により「集団強制死」裁判の被告となった大江。この裁判の経験は、彼の〝後期の仕事〟にどのように影響したのか。
 小野正嗣、評論「靴を脱ぐこと、現実に触れること──ダルデンヌ兄弟をめぐって」。新作の公開を控えるダルデンヌ兄弟に、「一つの土地に生きる人々を描き続ける」という共通点を持つ芥川賞作家がインタビュー。
 村田喜代子、講演「筋骨と花束──尾崎翠生誕一二〇年記念フォーラムより」。尾崎翠に共感を寄せてきた村田氏が、翠の特異な文体、独特なエロティシズムの魅力について語る。
 角田光代+トミヤマユキコ、対談「いま、ここで生きていく──日常の中の文学性」。かつて「ワセジョ」であった二人が母校・早稲田大学で行なった対談を載録。
 奥泉光+いとうせいこうによる文芸漫談は、「横溝正史『犬神家の一族』を読む」。
 佐々木敦の新連載「アートートロジー」。「アートはアートである」というトートロジーこそ、いま有効な「アート」の定義ではないか。注目の連載スタート!
 すばるクリティークは、杉田俊介「『騎士団長殺し』論」。世界的に注目される新作のコアに迫り、解釈や謎解きを超える渾身の批評。

「すばる」2017.5月号

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「すばる」2017年5月号 目次

作者紹介

  • 小説
    • 佐川光晴 - 日の出①

    • 綿矢りさ - 意識のリボン

  • 評論
    • 加藤典洋 - 『水死』のほうへ──大江健三郎と沖縄

    • 小野正嗣 - 靴を脱ぐこと、現実に触れること──ダルデンヌ兄弟をめぐって

  • 講演
    • 村田喜代子 - 筋骨と花束──尾崎翠生誕一二〇年記念フォーラムより

  • 対談
    • 角田光代+トミヤマユキコ - いま、ここで生きていく──日常の中の文学性

  • 文芸漫談シーズン4 in 須磨

    • 奥泉光+いとうせいこう - 横溝正史『犬神家の一族』を読む

  • すばる海外作家シリーズ34
    • アグネス・オーエンズ/柴田元幸 訳・解説 - アニー・ロジャーソン/金貸し

  • すばる海外作家シリーズ35
    • ミア・コウト/くぼたのぞみ 訳・解説 - 死んだ男の夢──『フランジパニの露台』より

  • 新連載
    • 佐々木敦 - アートートロジー

  • すばるクリティーク
    • 杉田俊介 - 『騎士団長殺し』論

  • 追悼:林京子

    • 島村輝 - 被爆者として、文学者として、人として──林京子さんを偲ぶ

    • 関口涼子 - 届けられていない場所へ

  • エッセイ
    • モブ・ノリオ - 中上健次と〈日本〉について

    • 秋草俊一郎 - 「世界文学」を編む

    • Azumi - すくうもの

  • 連載
    • 高橋源一郎 - ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた(9)

    • 恩田陸 - 鈍色幻視行(39)

    • 大澤真幸 - 三島由紀夫論(3)

    • 若松英輔 - 霧の彼方──須賀敦子(7)

    • 野崎歓 - 井伏鱒二論(6)

    • 四方田犬彦 - 詩の約束(8)

    • 安藤礼二 - 列島祝祭論(11)

    • 伊藤俊治+植島啓司 - 超越する身体──「あなた」と「わたし」をつなぐもの(11)

    • ホキ德田 - 優しい友へのレクイエム(14)

  • 堀江栞 - 下を向いて歩く/ 中村佑子 - 食卓でエクリール/前野健太 - グラサン便り/長島有里枝 - こんな大人になりました/マリアム・タマリ - パレスチナの朝/小澤征良 - ひとすくいの時間

  • カラーグラビア
    • 金原ひとみ 編(2)- こんなことしてていいのか日記

  • プレイヤード
    • 【演劇】

      『クヒオ大佐の妻』 - 沢美也子

    • 【美術】

      ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館の透明性 - 金沢百枝

    • 【映画】

      『タレンタイム〜優しい歌』 - 野崎歓

    • 【本】
      • 木下古栗 - 読書日録
      • 亀山郁夫 - 村上春樹『騎士団長殺し』第1部・第2部
      • 日和聡子 - 古井由吉『ゆらぐ玉の緒』
      • 吉田伸子 - 川上弘美『ぼくの死体をよろしくたのむ』
      • 豊﨑由美 - 西村賢太『芝公園六角堂跡』
      • 清水良典 - 高橋三千綱『さすらいの皇帝ペンギン』
      • 清田隆之 - 鴻上尚史『ジュリエットのいない夜』
      • 阿部公彦 - 小林エリカ『彼女は鏡の中を覗きこむ』
      • 北沢夏音 - 前野健太『百年後』

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