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「すばる」2017年3月号

 山崎ナオコーラ「父乳の夢」。父親になるのが楽しみだった哲夫。赤ん坊が生まれてからも張り切って育児をするが、母乳を与える役を担える妻が羨ましく……。
 木村紅美「夢を泳ぐ少年」。質素ながらも自由きままな暮らしをしていた43歳の鏡子だったが、ある日、職場の同僚・詩穂の思わぬ事情を知ってしまう。
 特集「声と文学」。管啓次郎、木村友祐、温又柔、姜信子、中村和恵による、〈声〉の可能性を追求する掌編5篇。対談、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ+小野正嗣「響き渡る『小さな声』の渦」。文学とジャーナリズムをめぐって交わされた言葉とは。対談、関口涼子+金子奈美「小説の“声”を掬う──翻訳の現場から」。昨年、日本翻訳大賞を受賞した二人はどのように作家の“声”と向き合ってきたのか。鼎談、古川日出男+柴田元幸+伊藤比呂美「『本の世界』を伝える声」。「本の世界」を相手に届ける行為である朗読や翻訳について語る。
 新連載、大澤真幸「三島由紀夫論」。自決という最期と、『豊饒の海』の寒々しい結末。この2つの謎を起点に、三島由紀夫に対峙する。
 新シリーズ、木村元彦「見えざる日本の難民」。難民、移民の受け入れ問題が深刻化する今、祖国の政治的混乱に遭遇し、翻弄される人々に迫る。
 田中慎弥+柴崎友香、対談「『時代』を引きずり込んで書くということ」。“時代”とどう向き合って書いていくのか、文学の新しい表現を探る二人が語り合う。
 フランツ・カフカ賞受賞作家、閻連科の特別寄稿「遠藤さん、ごきげんよう──遠藤周作への手紙」。泉京鹿による訳で。
 中沢新一「名古屋 大須ダイバー」も載録。

「すばる」2017.3月号

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「すばる」2017年3月号 目次

作者紹介

  • 小説
    • 父乳の夢 - 山崎ナオコーラ

    • 夢を泳ぐ少年 - 木村紅美

  • 特集:声と文学

    • 声の氾濫
      • 野原、海辺の野原 - 管啓次郎

      • “妖精”のようなものたちの行方 - 木村友祐

      • わたしたちの聲音 - 温又柔

      • こよなく愛する──「説経 愛護の若」異聞── - 姜信子

      • 猫又坂 - 中村和恵

    • 対談
      • 響き渡る「小さな声」の渦 - スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ+小野正嗣

      • 小説の“声”を掬う──翻訳の現場から - 関口涼子+金子奈美

    • 鼎談
      • 「本の世界」を伝える声 - 古川日出男+柴田元幸+伊藤比呂美

  • 新連載
    • 三島由紀夫論 - 大澤真幸

  • シリーズ
    • 見えざる日本の難民(1) - 木村元彦

  • 対談
    • 「時代」を引きずり込んで書くということ - 田中慎弥+柴崎友香

  • 特別寄稿
    • 遠藤さん、ごきげんよう──遠藤周作への手紙 - 閻連科/泉京鹿 訳

  • 〈ポケットマスターピース〉完結記念シンポジウム
    • いま世界文学にふれる意義 - 柴田元幸/辻原登/野谷文昭/鴻巣友季子/宮下遼

  • エッセイ
    • 芥子こぼして帰ったあんた、追いかけるほどに遠ざかり。 - 柴田聡子

    • 大学一年 - 中川龍太郎

  • 連載
    • ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた(7) - 高橋源一郎

    • 霧の彼方──須賀敦子(5) - 若松英輔

    • 井伏鱒二論(5) - 野崎歓

    • 詩の約束(6) - 四方田犬彦

    • 列島祝祭論(9) - 安藤礼二

    • 超越する身体──「あなた」と「わたし」をつなぐもの(9) - 伊藤俊治+植島啓司

    • 優しい友へのレクイエム(12) - ホキ德田

  • 下を向いて歩く - 堀江栞/食卓でエクリール - 西山敦子/グラサン便り - 前野健太/こんな大人になりました - 長島有里枝/パレスチナの朝 - マリアム・タマリ/ひとすくいの時間 - 小澤征良

  • カラーグラビア
    • こんなことしてていいのか日記 長嶋有 編(3)

  • プレイヤード
    • 【演劇】

      『白蟻の巣』 - 沢美也子

    • 【美術】

      ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 - 金沢百枝

    • 【映画】

      『海は燃えている イタリア最南端の小さな島』 - 立田敦子

    • 【本】
      • 読書日録 - 武田砂鉄
      • 綿矢りさ『私をくいとめて』- 三浦天紗子
      • 西加奈子『i』- 荒井裕樹
      • 今村夏子『あひる』- 藤野可織
      • 春見朔子『そういう生き物』- 江南亜美子
      • 野崎歓『夢の共有─文学と翻訳と映画のはざまで』- 松浦寿輝
    • ※「名古屋 大須ダイバー」269頁の図版3点(神功皇后と武内大臣、アザラシ落雁、アザラシ芸図)は国会図書館蔵です。以上、追記いたします。

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