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「すばる」2017年1月号

 辻仁成「ぼくの父さん Mon Père 前編」。パリで父とふたり生きてきた充路(ジュール)。運命に翻弄されながらも、固く結びつく親子を描く長編。
 辻原登「仮面」。神戸・東灘区の一角で、東北の町を津波が呑み込んでいく映像に見入る男女。「出番が来たんちがう?」という女の言葉の意味は──。
 吉村萬壱「沼」。雑木林の中に汚い沼があった。この沼に体を浸すことを望んでいる女がいるという。
 綿矢りさ「声のない誰か」。地方の住宅街で頻発する猟奇的な通り魔事件。高校生の娘を持つ「私」は怯えるが、学校や警察は事件を否定して……。
 特集「17」。2017年の「17」という数字が持つ、さまざまな顔を捉える。まずはエッセイ「十七歳のとき」。小川洋子/角田光代/髙村薫/谷川俊太郎/中村文則/林京子/平野啓一郎/古川日出男/堀江敏幸/松家仁之/村田喜代子/本谷有希子/森内俊雄/吉本ばななの14人が寄稿。評論は、小林秀雄賞受賞の森田真生「数をめぐる十七の断章」、俳人・堀本裕樹「十七音の遠き海」、木村伊兵衛賞受賞の写真家・新井卓「明日の歴史のために──ダゲレオタイプで写す、十七歳の肖像」。鼎談は、青山七恵・滝口悠生・上田岳弘の「彼らとの隔たり、記されなかった言葉──「十七歳小説」を読む」。三人が『ライ麦畑でつかまえて』『悲しみよこんにちは』「セヴンティーン」の三作を読み解く。座談「1917年から考える」の第一弾は、水村美苗・小森陽一の対談「漱石没後100年、「国語の父」の誕生」。漱石をあらためてどう読み直すかについて語り合う。第二弾は亀山郁夫・島田雅彦・前田和泉の鼎談「ロシア革命100年の文学史」。資本主義を飛び越え新しい価値観の構築を目指した人々の挑戦を、今どう受け止めるべきか。特集の掉尾を飾るのは、高橋弘希「踏切の向こう」。俊英が描く、美しくも儚い十七歳のとき。

「すばる」2017.1月号

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「すばる」2017年1月号 目次

作者紹介

  • 小説
    • ぼくの父さん Mon Père(前) - 辻仁成

    • 仮面 - 辻原登

    • 沼 - 吉村萬壱

    • 声のない誰か - 綿矢りさ

  • 特集:17

    • エッセイ──十七歳のとき
      • 小川洋子/角田光代/髙村薫/谷川俊太郎/中村文則/林京子/平野啓一郎/古川日出男/堀江敏幸/松家仁之/村田喜代子/本谷有希子/森内俊雄/吉本ばなな

    • 数をめぐる十七の断章 - 森田真生

    • 十七音の遠き海 - 堀本裕樹

    • 明日の歴史のために──ダゲレオタイプで写す、十七歳の肖像 - 新井卓

    • 鼎談
      • 彼らとの隔たり、記されなかった言葉──「十七歳小説」を読む - 青山七恵+滝口悠生+上田岳弘

    • 座談──1917年から考える
      • 漱石没後一〇〇年、「国語の父」の誕生 - 水村美苗+小森陽一

      • ロシア革命一〇〇年の文学史 - 亀山郁夫+島田雅彦+前田和泉

    • 小説
      • 踏切の向こう - 高橋弘希

  • 評論
    • 物語のプロレタリアート──津島佑子と中上健次 - 高澤秀次

  • 連載
    • ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた(5) - 高橋源一郎

    • 鈍色幻視行(38) - 恩田陸

    • 霧の彼方──須賀敦子(3) - 若松英輔

    • 詩の約束(4) - 四方田犬彦

    • 列島祝祭論(7) - 安藤礼二

    • 超越する身体──「あなた」と「わたし」をつなぐもの(7) - 伊藤俊治+植島啓司

    • 優しい友へのレクイエム(10) - ホキ德田

    • ニッポン零年(11) - 赤川次郎

  • 下を向いて歩く - 堀江栞/食卓でエクリール - 西山敦子/グラサン便り - 前野健太/こんな大人になりました - 長島有里枝/パレスチナの朝 - マリアム・タマリ/ひとすくいの時間 - 小澤征良

  • カラーグラビア
    • こんなことしてていいのか日記 長嶋有 編(1)

  • プレイヤード
    • 【演劇】

      『髑髏城の七人』season花 - 沢美也子

    • 【美術】

      ラスコーの洞窟壁画とクロマニョン人の芸術 - 金沢百枝

    • 【映画】

      『ブラインド・マッサージ』 - 越川芳明

    • 【本】
      • 読書日録 - 武田砂鉄
      • 辻原登『籠の鸚鵡』- 髙橋敏夫
      • 原田マハ『リーチ先生』- 青木千恵
      • 津村記久子『浮遊霊ブラジル』- 荒井裕樹
      • 志村ふくみ/若松英輔『緋の舟 往復書簡』- 中村佑子
      • 加藤典洋『世界をわからないものに育てること──文学・思想論集』- 藤田直哉

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