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「すばる」2016年11月号

 第40回すばる文学賞受賞作、春見朔子「そういう生き物」。薬剤師の千景は偶然訪れたスナックで同級生だったまゆ子と再会し、奇妙で穏やかな同居生活を始める。同級生の結婚式を機に、二人はかつて恋人同士であった事実を再確認せざるをえなくなり……。性の多様性を日常の中で描く。
 第40回すばる文学賞佳作、ふくだももこ「えん」。17歳の縁(ゆかり)は、どことなく妖艶な親友・琴子と高校の終業式を抜け出し、時間を潰そうといつものトイレに駆け込む。そこには一人の男子生徒の姿があって……。たどたどしくも熱っぽい、不器用な青春の物語。
 鴻上尚史「オセローとジュリエット」。演出家の越智亮介に舞い込んだ初めての大きなチャンスは、人気若手俳優と新人女優が主演する商業演劇『ロミオとジュリエット』。実は亮介と主演女優の麗奈は、彼女が高校生だったときからの付き合いで……。
 新連載、若松英輔「霧の彼方──須賀敦子」。没後20年近くが経とうとしているにもかかわらず、衰えることのない熱情をもって読まれ続けている作家・須賀敦子。彼女が近代日本において果たした、文学的に留まらない、思想的役割を論じる。
 奥泉光+いとうせいこう「文芸漫談 森鴎外『舞姫』を読む」。フレーズ主義の奥泉・いとうは、雅文体で繰り出されるセリフにすっかり魅了されるも、主人公「余」こと、太田豊太郎へのツッコミが止まらない!
「すばる海外作家シリーズ」では、アナ・リディア・ベガ・セローバを紹介。レニングラード(現・サンクトペテルブルク)で生まれ21歳のときキューバへ渡り、スペイン語で短編を発表する著者。訳と解説は久野量一。

「すばる」2016.11月号

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「すばる」2016年11月号 目次

作者紹介

  • 第40回すばる文学賞発表

    • 受賞作
      • そういう生き物 - 春見朔子

    • 佳作
      • えん - ふくだももこ

    • 選評
      • 江國香織、奥泉光、角田光代、高橋源一郎、堀江敏幸

    • 受賞者インタビュー
      • 春見朔子 - 聞き手・構成 編集部

  • 小説
    • オセローとジュリエット - 鴻上尚史

  • 新連載
    • 霧の彼方──須賀敦子 - 若松英輔

  • すばる海外作家シリーズ31
    • 蝕 - アナ・リディア・ベガ・セローバ/久野量一 訳・解説

  • エッセイ
    • 私の今後について - 福永信

    • 父の答え - 金川晋吾

    • 不透明な泉 - 百瀬文

  • 文芸漫談シーズン4──(19)

    • 森鴎外『舞姫』を読む - 奥泉光+いとうせいこう

  • 連載
    • ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた(4) - 高橋源一郎

    • 鈍色幻視行(37) - 恩田陸

    • 詩の約束(2) - 四方田犬彦

    • 井伏鱒二論(4) - 野崎歓

    • 列島祝祭論(5) - 安藤礼二

    • 超越する身体──「あなた」と「わたし」をつなぐもの(5) - 伊藤俊治+植島啓司

    • いとも優雅な意地悪の教本(7) - 橋本治

    • あのころのパラオをさがして(7) - 寺尾紗穂

    • 優しい友へのレクイエム(8) - ホキ德田

    • ニッポン零年(9) - 赤川次郎

  • 下を向いて歩く - 堀江栞/食卓でエクリール - 西山敦子/グラサン便り - 前野健太/こんな大人になりました - 長島有里枝/パレスチナの朝 - マリアム・タマリ/ひとすくいの時間 - 小澤征良

  • カラーグラビア
    • こんなことしてていいのか日記 村田沙耶香 編(2)

  • プレイヤード
    • 【演劇】

      『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』 - 沢美也子

    • 【美術】

      岩山のうえで シオンの歴史博物館点 - 金沢百枝

    • 【映画】

      『小さな園の大きな奇跡』 - 野崎歓

    • 【本】
      • 読書日録 - 津村記久子
      • 髙樹のぶ子『オライオン飛行』 - 倉本さおり
      • 桐野夏生『猿の見る夢』 - 榎本正樹
      • 森絵都『みかづき』 - 瀧井朝世
      • 鹿島田真希『少年聖女』 - 佐々木敦
      • 山下澄人『壁抜けの谷』 - 陣野俊史
      • 松田青子『ワイルドフラワーの見えない一年』 - 神慶太
      • 内田洋子『ロベルトからの手紙』 - 三浦天紗子

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